医者が人格者とは限らない
医者になるには受験戦争に勝ち進まねばならない。
お勉強競争を勝ち残ってきた人が医者になっている。
人柄が良いとか、奉仕の精神があるとか、そんなことを測る数字はない。
医者は説明したくない
極端な言い方だが、医者と患者の間の情報量のギャップがあればあるほど、医者の権威は上がる。
この情報の非対称性は医者の権力の源の一つである。
だから、なんでもかんでも説明したがる医者はあまりいない。
今後の病院の形
思うに、遠くない将来、病院はかなり減るのではないだろうか。
病院は病気を治療する場であるが、テクノロジーの進歩によってより効率的に変わるだろう。
外来というのは長い待ち時間の挙句、3分ほどで診察が終わることがよくある。
だったら、病院外で検査を受けてその結果を医者が解釈し薬を処方したりすれば良い。
そうすれば、通院する面倒がへる。
そもそも、病院に通院しなければならない理由はどんなことがあるだろうか。
情報の非対称性;患者が情報を持つようになる
病院や医者が威張っているのは、情報の非対称性が原因の一つである。
自分が何の病気でどのような検査をして、どんな治療をされて、今後どうなるのか
知っている患者の方が少ないのでは?と日々感じる。
病院というのは実に閉鎖的だ。働く人間にとっても、患者にとっても。
ある意味でブラックボックスのままの病院は、情報が患者のものになるにつれて解体されるだろう。
情報が必要な人に適切な情報を
医師として医学知識を必要な人に届けること、これは使命である。
私はいずれ訪れる医者余りの時代に向けて自分の働き方を考えてきた。
医学知識を患者を結ぶ仕事の重要性は、今後さらに上がるだろう。
治療だけが医師の仕事ではない。
最近強くそう思う。
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